京つけもの もづめ

京つけもの もづめのこだわり

漬物の保存方法

漬物は食材の保存性を高めたり、風味を良くするために調味料などに食材を一定期間漬け込んだものです。ただ、漬物にすれば、長期間の保存が約束され、何も心配せずに食べられるというわけではありません。漬物を安全かつ美味しく食べるためには、正しい保存方法を守る必要があります。

冷蔵保存

漬物は、市販品で常温での保存が可能なことが明記されている場合を除いて、冷蔵で保存するのが最適です。常温での保存が可能な漬物でも、開封後は冷蔵保存する必要があります。温度が高い状態での保存は、雑菌が繁殖してしまう可能性があります。雑菌は、温度(常温などの高い温度)、水分、空気(酸素)、養分(たんぱく質など)などの条件が揃う程、繁殖しやすくなります。塩分濃度の高い漬物が保存性に優れていると言われるのも、水分が抜けて雑菌が繁殖しにくいためです。

漬物の中でも浅漬けは、調味料に漬かっている時間が短く、塩分濃度が低いものが多いため、冷蔵保存が不可欠です。未開封の状態であれば、そのまま冷蔵庫に入れるだけで十分ですが、開封後であれば、タッパーなどの容器に入れて、空気に触れにくくしてから冷蔵庫で保管しましょう。

酸の添加

漬物をより長持ちさせる方法として、酸の添加が挙げられます。酸は、入れすぎると風味の劣化が起こり、少なすぎると保存効果が得られなくなってしまいます。塩分濃度3~4%の漬物の保存性を高めたい場合、漬物1kgに対して、酢350cc、もしくはクエン酸15gを目安に加えます。塩分濃度5~6%の漬物の保存性を高めたい場合、漬物1kgに対して、酢240cc、もしくはクエン酸10gを目安に加えます。漬物の種類によっては、正しい添加量でも風味が大きく変わってしまうことがあります。

漬物は、早めに食べることがベストですので、短期間で食べきれる場合は酸の添加は行わずにお召し上がりください。保存期間が長くなり、腐食が心配される場合に限り行うようにしましょう。

冷凍保存

長持ちさせる方法を考えて、真っ先に冷凍保存が思い浮かぶ方もいらっしゃると思います。冷凍することで長持ちする食材も沢山ありますが、漬物の場合、冷凍保存はあまりおすすめできません。漬物に使用される野菜の中には、キュウリやナスなどの水分を多く含む食材があります。水分の多い野菜を冷凍してしまうと、野菜本来のシャキシャキとした食感が失われてしまいます。

冷凍保存する場合、出来る限り水分を抜いて、フリーザーバッグなどに入れて空気を十分に抜いてから、保存することが大切です。解凍は、食べる前日に冷蔵庫に移すか、常温に置いて行います。

すぐき漬けは、千枚漬け、しば漬けと並ぶ京都の代表的な漬物です。すぐき漬けの原料であるすぐきは、冬の味覚であり、冬季は特に美味しく召し上がることができます。季節ごとの旬の野菜を京都の漬物で味わいたいという方は、京つけもの もづめをご利用ください。また、胡瓜、白菜、柚子大根、キャベツなどの食材を使用した漬物を販売しています。素材の持ち味を活かしておりますので、贈答品にもおすすめです。